ホットヨガインストラクターになるには|常温ヨガとの違いと必要な資格

ホットヨガインストラクターになるために必要なことを解説する記事のアイキャッチ

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ホットヨガに通ううちに、汗をかいてすっきりするあの時間を、今度は自分が届ける側になりたい。そう考えている方も多いはずです。

結論から言うと、ホットヨガインストラクターになるのに国が決めた資格はありません。ただ、暑い環境で人を預かる仕事なので、常温のヨガより気を配ることが増えます。

この記事では、常温ヨガとの違いを4つの点で比べながら、ホットヨガインストラクターに必要な資格の考え方と、目指し方をお伝えします。

目次

ホットヨガインストラクターはどんな仕事?

先に結論

ホットヨガインストラクターは、室温や湿度が高いスタジオでヨガのレッスンを行う仕事です。ポーズや呼吸を案内するだけでなく、暑い環境での参加者の体調にも目を配ります。

ホットヨガは、スタジオの室温と湿度を高くして行うヨガのことです。汗をかきながら体を動かすので、通う側にとっては「体が温まって動きやすい」と感じやすいスタイルですよね。

教える側の仕事は、大きく分けると次のようになります。

仕事内容の例
レッスンポーズ(アーサナ)・呼吸法・休息のポーズを案内する
体調への気配り水分補給や休憩をうながし、つらそうな人に声をかける
スタジオの準備室内の環境やマット、タオルなどを整える
お客様対応受付、初めての人への案内、予約の対応
店舗の運営清掃、商品の案内、事務作業など(社員の場合)

厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)の「スポーツインストラクター」でも、運動の指導だけでなく、ケガや事故を防ぐための安全指導が仕事の要点として挙がっています。

ホットヨガでは、この「安全指導」の比重が常温のヨガより少し大きくなる、と考えておくとイメージしやすいです。

ヨガインストラクター全体の仕事はヨガインストラクターとは?で詳しく紹介しています。

働く場所は大きく2つ

ホットヨガのレッスンを行うには、室温と湿度を調整できる設備が必要です。

そのため、ホットヨガインストラクターが働く場所は、主にホットヨガ専門のスタジオか、ホットヨガのスタジオを備えたフィットネスクラブになります。

補足

自宅やレンタルスペースで教える場合、ホットヨガの設備をそろえるのは簡単ではありません。フリーランスとして独立を考えている方は、常温のヨガも教えられるようにしておくと、教える場を広げやすくなります。

常温ヨガとホットヨガのインストラクターを4つの点で比べる

4つの点

常温ヨガとホットヨガのインストラクターの違いは「環境」「安全配慮」「体力」「レッスン構成」の4つに表れます。ポーズそのものよりも、まわりの条件と気の配り方が違うんです。

『ポーズは同じなんだから、教え方も同じでしょ?』と思うかもしれません。

実は、教える内容が同じでも、暑い部屋では教える側の動き方がかなり変わります。次の表で比べてみてください。

比べる点常温ヨガのインストラクターホットヨガのインストラクター
環境ふつうの室温。場所を選びにくい室温・湿度が高いスタジオ。設備のある場所に限られる
安全配慮体調確認とケガの予防が中心それに加えて、水分補給と暑さへの配慮が欠かせない
体力自分の練習量しだい暑い中で話し続け、動き続ける体力が要る
レッスン構成流れの自由度が高い休むタイミングや水分補給の時間を組み込む
常温ヨガとホットヨガのインストラクターを環境・安全配慮・体力・レッスン構成の4点で比べた図解

環境の違い

常温のヨガは、公民館、カルチャースクール、オンラインなど、さまざまな場所で教えられます。

一方、ホットヨガは室温と湿度を管理できるスタジオが前提です。教える場所の選び方が、最初からある程度決まってくるんです。

その分、スタジオに所属して決まったスケジュールで教えるイメージを持っておくと、働き方を考えやすくなります。

安全配慮の違い

ここがいちばん大事な違いです。

室温や湿度が高い環境では、熱中症に注意が必要です。こまめな水分補給と、体調が悪い時は無理をしないで休むことが、一般的な注意として知られています。

熱中症の予防については、環境省の熱中症予防情報サイトや、厚生労働省の熱中症関連情報で情報が公開されています。教える側も、一度目を通しておくと安心です。

レッスン中に教える側が気にかけたいこと
  • レッスンの始めに、水分を手元に置いておくよう案内する
  • ポーズの合間に、水分補給のタイミングを声で伝える
  • 顔色が悪い人や、動きが止まっている人に目を配る
  • 「つらい時は、いつでも休んでいいですよ」と先に伝える
  • 体調が悪そうな人には、休むポーズに切り替えてもらう

『休んでいいと言うと、レッスンの流れが止まるかも』と心配になる方もいますよね。でも、先に伝えておく方が、参加者は安心してレッスンに集中できます。

体力の違い

ホットヨガのインストラクターは、暑い部屋の中で声を出しながら、デモンストレーションや見回りを続けます。

レッスンが続く日は、自分自身の水分補給や休憩も意識して組み込む必要があります。体調管理の工夫はホットヨガインストラクターはきつい?で詳しくまとめています。

例えば、教える日の前後に次のような準備をしておくと、当日の負担を減らしやすくなります。

タイミング準備しておくこと
前の日睡眠時間を確保し、翌日のレッスンの流れを頭の中で一度なぞる
レッスン前自分の飲み物と着替えを用意し、声出しで喉を慣らしておく
レッスン中デモンストレーションを全部一緒にやらず、見回りの時間をとる
レッスン後水分をとり、汗をふいて体を冷やしすぎないようにする

『全部のポーズを一緒にやらないと手抜きに見えるかな』と思う方もいますよね。ただ、見回って声をかける時間は、参加者の安全を守るための大事な仕事なんです。

レッスン構成の違い

常温のヨガでは、流れを途切れさせずにポーズをつなげるクラスもあります。

ホットヨガでは、水分補給や休むポーズの時間を、あらかじめ流れの中に入れておくことが多いです。例えば「立ちポーズのあとに一度水分をとる」「後半は座るポーズを中心にする」といった組み方です。

レッスンの流れ(一般例)ホットヨガで意識したいこと
準備(室内・マット・音楽の確認)室内の環境と、参加者の水分の準備を確かめる
受付・体調確認体調や、初めての人かどうかを一言たずねる
導入(呼吸・ウォームアップ)暑さに体を慣らす時間をとる
メインのポーズ合間に水分補給の声かけを入れる
クールダウン動きをゆっくりにしていく
休息のポーズ・瞑想呼吸を整え、体を休める
片付け・振り返り気になった参加者がいれば次回に申し送る

ホットヨガインストラクターに資格は必要?

先に結論

ホットヨガインストラクターに国家資格はなく、名乗るのに必須の資格もありません。ただ、スタジオの募集では、資格を応募条件にしているところと、入社後の研修で学ぶところがあります。

『ホットヨガ専用の資格を取らないとダメなの?』と気になりますよね。

ヨガインストラクターの資格は、どれも民間の資格や登録制度です。job tagでも、就業に特別な学歴や資格がどうしても要るわけではなく、入社後に施設の方針で民間資格を取ることが多い、と説明されています。

ホットヨガインストラクターの資格を考える時は、「ヨガ全般の資格」と「スタジオの研修」の2つに分けて考えると分かりやすいです。

学び方内容向いている人
RYT200(全米ヨガアライアンス)登録されたスクールで200時間のトレーニングを修了して申請する登録制度教える場を広げたい人、ヨガを体系的に学びたい人
協会の民間資格(IHTA・JYIAなど)協会の指定校やスクールで学び、認定を受ける段階を踏んで学びたい人
通信講座の資格テキストや映像で学び、在宅で受験する形があるまず基礎の知識に触れたい人
スタジオの社内研修入社してから、そのスタジオのプログラムや指導方法を学ぶヨガ歴が浅く、働きながら学びたい人

資格の種類の違いはヨガインストラクターの資格の種類でまとめています。IHTAには、ヨガインストラクター1級・2級のほか、シニアヨガやマタニティヨガなどの資格もあり、詳しくはIHTAのヨガインストラクター資格で紹介しています。

よくある失敗

「ホットヨガのスタジオで働けば、その資格が自動でもらえる」と思い込むこと。スタジオの研修で学べることと、外部の資格として取れるものは別の場合があります。どの資格が取れるかは、応募の段階で確かめておきましょう。

RYT200はホットヨガでも役立つ?

RYT200は、Yoga Allianceという民間団体が認めたスクールで200時間学んだことを示す登録制度です。国内外のスタジオで目安として知られています。

ホットヨガに限った資格ではありませんが、ポーズの取り方、体の仕組み、レッスンの組み立て方など、教える土台を幅広く学べます。

ホットヨガのスタジオで働いたあと、常温のヨガやオンラインでも教えたくなった時にも、そのまま活かせるのが良いところです。

講座を選ぶ時は、「暑い環境で教えることを想定して質問できるか」も見ておくと安心です。説明会で「ホットヨガのスタジオで教えたいのですが、講座の内容はどう活かせますか?」と聞いてみると、講座の考え方が分かりやすくなります。

学ぶ形式は、対面・オンライン・その組み合わせから選べます。仕事を続けながら学びたいなら、録画で復習できる講座かどうかも確かめておきましょう。

未経験からホットヨガインストラクターになる2つの道

2つの道

未経験から目指す道は「スタジオに社員として入り、研修で学ぶ」と「先に養成講座で学んでから応募する」の2つです。どちらにも良さがあるので、今の状況で選んでみてください。

『ヨガ歴が浅くても大丈夫?』という方も多いはずです。

例えばホットヨガスタジオLAVAを運営する株式会社LAVA Internationalの採用サイトでは、正社員のヨガインストラクターの応募資格を「経験、学歴不問」とし、社内研修で指導方法などを学ぶ形を案内しています。福利厚生として「資格支援制度(RYT200等)」も案内されています。

スタジオに入って研修で学ぶ
  • ヨガ歴が浅くても入りやすい
  • 働きながら教え方を学べる
  • 店舗運営の経験も積める
  • そのスタジオのプログラムに慣れやすい
先に講座で学んでから応募する
  • 学ぶ間は自分で時間をつくる必要がある
  • 応募先を自分で選びやすい
  • 業務委託など働き方の幅が広がりやすい
  • ヨガ全般の基礎を先に固められる

LAVAで働く流れはLAVAのヨガインストラクターになるにはで詳しく紹介しています。

未経験から目指す時の流れ
  1. ホットヨガのレッスンに参加者として通い、流れと声かけを体で覚える
  2. 社員として入るか、先に講座で学ぶかを決める
  3. 募集条件を確かめて、応募するか講座に申し込む
  4. 研修や講座で、指導方法と安全面の配慮を学ぶ
  5. 選考や研修の確認を経て、レッスンを担当する
未経験からホットヨガインストラクターになるまでの5つの流れを示した図解

参加者として通う時間も準備になる

1番目の「参加者として通う」は、思っている以上に役に立ちます。

レッスンを受けながら、「水分補給の声かけはいつ入ったか」「休むポーズはどこで案内していたか」をメモしてみてください。レッスン後に1行ずつ書き残すだけで、構成の型が見えてきます。

例えばメモは「最初に水分の案内、立ちポーズのあと水分、後半は座って、最後は休むポーズ」くらいで十分です。

ホットヨガインストラクターに向いている人

最後に、ホットヨガならではの向き不向きも見ておきましょう。

こんな人は向いている
  • 汗をかきながら体を動かすことが好き
  • 自分の体調の変化に気づいて、早めに休める
  • 参加者の表情や動きの変化に目が行く
  • 決まった流れを丁寧にくり返すことが苦にならない
  • 接客やスタジオを整える仕事も楽しめる

全部に当てはまる必要はありません。例えば「自分の体調に気づくのが苦手」と感じたら、レッスン前後に水分をとる時間を決めておくなど、仕組みで補うこともできます。

ホットヨガインストラクターの働き方と求人の見方

先に結論

働き方は、スタジオの正社員、アルバイト、業務委託の大きく3つです。求人を見る時は、雇用形態とレッスン以外の仕事の範囲を先に確かめておきましょう。

働き方によって、1日の過ごし方はかなり変わります。

働き方特徴確かめたいこと
正社員レッスンと店舗運営の両方を担うことが多い研修の内容、勤務地、シフト
アルバイト時間を決めて働く担当する仕事の範囲
業務委託1レッスンごとに担当する担当本数、報酬の形、取引条件

job tagでは、スポーツインストラクターの施設は夜まで営業しているところもあり、シフト勤務が多いと説明されています。朝や夜のクラスを担当することも考えておきましょう。

業務委託でレッスンを受ける場合は、フリーランス・事業者間取引適正化等法(2024年11月1日施行)で、発注する事業者に業務の内容や報酬の額、支払期日などの取引条件を明示することが求められています。条件は書面やメールで受け取っておくと安心です。

求人の読み方はヨガインストラクターの求人の探し方で詳しく紹介しています。

掛け持ちをする時の考え方

ホットヨガと常温のヨガを掛け持ちする人もいます。

その場合は、ホットヨガのレッスンが続く日を詰め込みすぎないことがポイントです。『今日は暑い部屋が続くから、間に休む時間を入れよう』と、体の負担で予定を組んでみてください。

ホットヨガでも常温でも、人に教えるための順番や安全面の配慮は、自己流の練習だけではつかみにくいもの。全米ヨガアライアンスの認定校で体系的に学ぶ方法もあります。

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料金や日程、講座の内容は公式サイトでご確認ください。

ホットヨガインストラクターについてよくある相談

この章で答えること

知恵袋などで多く見られる、ホットヨガのインストラクターの仕事についての相談を3つ選び、要点をまとめて答えます。

ホットヨガスタジオの正社員ってどんな感じ?

ホットヨガスタジオでインストラクターとして正社員で働くのはどんな感じか、大変なのか、という相談です。

社員の場合、レッスンだけでなく、フロントでのお客様対応や清掃、事務作業などの店舗運営も担うことが多いです。暑い部屋でのレッスンが続く日もあります。

大変さの感じ方は人によって違うので、面接で「1日の流れ」と「担当するレッスンの組み方」を具体的に聞いておくと、自分に合うかを判断しやすくなります。

インストラクターはフリーの人が多い?スタジオの社員が多い?

ヨガのインストラクターはフリーで活動している人がほとんどなのか、スタジオやジムの従業員として働く人もいるのか、という相談です。

両方の働き方があります。スタジオの社員やアルバイトとして働く人もいれば、業務委託で複数のスタジオを掛け持ちする人もいます。

ホットヨガは設備のあるスタジオで行うので、スタジオに所属して教える形が中心になりやすいです。

資格の研修をしているスタジオや会社はある?

スタジオや企業で、インストラクターの資格制度や研修を行っているところはあるのか、という相談です。

社員として採用し、社内研修で指導方法を学ぶ形を案内しているスタジオがあります。資格の取得を支援する制度を設けているところもあります。

ただ、研修で学べることと、外部の資格として取れるものは別の場合があるので、応募の段階で確かめておきましょう。

よくある質問

ホットヨガインストラクターになるのに資格は必要ですか?

国家資格はなく、名乗るのに必須の資格もありません。ただ、スタジオによっては資格を応募条件にしていたり、入社後の研修で学ぶ形だったりするので、募集ごとに確かめましょう。

ホットヨガ専用のインストラクター資格はありますか?

RYT200などのヨガ全般の資格で学んだことは、ホットヨガでも活かせます。スタジオの社内研修で、そのスタジオのプログラムを学ぶ形もあります。

ヨガ未経験でもホットヨガインストラクターを目指せますか?

未経験から社員として入り、研修で学ぶ形を案内しているスタジオがあります。先に養成講座で学んでから応募する道もあります。

暑い中で教えるのは体力的に大丈夫か不安です。

自分の水分補給や休む時間を予定に組み込み、レッスンが続く日を詰め込みすぎないことが大切です。体調に不安がある方は、かかりつけの医師に相談しておきましょう。

ホットヨガと常温のヨガ、両方教えることはできますか?

できます。常温のヨガも教えられると、公民館やオンラインなど教える場を広げやすくなります。

まとめ

この記事の要点
  • ホットヨガインストラクターに国家資格はなく、名乗るのに必須の資格もない
  • 常温ヨガとの違いは、環境・安全配慮・体力・レッスン構成の4つ
  • 暑い環境なので、水分補給と休む時間を流れに組み込み、参加者の様子に目を配る
  • 未経験からは「社員として研修で学ぶ」か「先に講座で学ぶ」の2つの道がある
  • 求人は雇用形態とレッスン以外の仕事の範囲を先に確かめる
ヨガインストラクタードットコム

ヨガインストラクタードットコム 編集部

ヨガインストラクターの仕事内容やなり方、RYT200などの資格の選び方、スタジオ・フリーランス・オンラインの働き方、レッスンの組み立て方までを整理しているヨガインストラクターの情報サイトです。 公式サイト

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