フリーランスのヨガインストラクターになるには|独立前に確認すること

フリーランスのヨガインストラクターとして独立する前に確認することを紹介する記事のアイキャッチ

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資格を取って教え始めたものの、『いずれはフリーランスとして自由に働きたい』と考えている方は多いですよね。

結論から言うと、フリーランスのヨガインストラクターは、教える場所と集客、お金の管理、契約の4つを自分で整えられるかどうかで、続けやすさが大きく変わります。

この記事では、独立する前に確かめておきたいことと、そこまでの進め方をお伝えします。

目次

フリーランスのヨガインストラクターとは?働き方の3つの形

先に結論

フリーランスのヨガインストラクターは、会社に雇われずに、自分で仕事を受けたり教室を開いたりして働く人のことです。スタジオから業務委託でクラスを受ける形、自分で教室を開く形、出張やオンラインで教える形の3つが中心です。

ヨガインストラクターには国家資格がなく、名乗るのに必須の資格もありません。

そのため、どこかに所属しなくても教えること自体はできます。ただ、仕事の取り方や収入の形は、雇われて働く時とまったく違うんです。

働き方の形仕事の取り方報酬の形
業務委託でクラスを受けるスタジオやジムと契約し、担当枠をもらう1本単位で支払われることが多い
自分で教室を開く会場を借り、参加者を自分で集める参加費から会場代などを引いた分が手元に残る
出張・オンラインで教える企業や施設、個人から依頼を受ける依頼ごと、または月額の契約など

実際には、この3つを組み合わせている人が多いです。

例えば「平日の昼はジムで業務委託のクラス、夜はオンラインで少人数クラス、週末は公民館で自主開催」のような形です。

雇われて働く場合との違い

『フリーランスって、何がそんなに違うの?』と思う方もいるはずです。

フリーランスで働く良さ
  • 教える場所や時間を自分で選べる
  • 得意なテーマのクラスを自分で企画できる
  • 複数の場所で教え、経験の幅を広げられる
フリーランスで気をつけたいこと
  • 担当枠が減ると、収入もそのまま減る
  • 集客や事務作業も自分で担当する
  • 税金の申告や保険の手続きを自分で行う

雇われて働く場合は、会社が集客や事務、社会保険の手続きを担ってくれます。フリーランスになると、そのすべてが自分の仕事になります。

教える以外の時間が増えることを、先に想像しておくと気持ちの準備がしやすくなります。

フリーランスが合いやすい人

向き不向きは性格だけで決まるものではありませんが、次の項目に多く当てはまる方は、フリーランスの働き方になじみやすいはずです。

フリーランス向きかを見るチェック
  • 予定を自分で組み、守るのが苦にならない
  • 自分のクラスの良さを、言葉にして人に伝えられる
  • 入金や出費の記録をこまめにつけられる
  • 担当枠が変わっても、次の手を考えて動ける
  • 教える以外の時間も、自分の練習や学びに使いたい

当てはまらない項目があっても、それで諦める必要はありません。足りないところを、独立前の準備期間に少しずつ補っていけば大丈夫です。

独立前に確認したい4つのこと

先に結論

独立の準備は「教える場所の数」「集客の手段」「お金の管理」「契約」の4項目で点検すると、抜けが見つけやすくなります。1つでも空白があれば、そこから埋めていきましょう。

『資格もあるし、もう独立していいかな』と迷う時こそ、次の4つを確かめてみてください。

独立前に確認したい4項目、教える場所の数・集客の手段・お金の管理・契約を並べたチェックリストの図解

1. 教える場所の数

一番大事なのは、教える場所を1か所に頼りきらないことです。

業務委託の担当枠は、スタジオの方針変更やクラスの入れ替えで減ることがあります。1か所だけだと、その影響をまともに受けてしまいます。

教える場所のチェック
  • 定期的に担当しているクラスが、2か所以上にあるか
  • そのうち1か所がなくなっても、生活の見通しが立つか
  • 自主開催やオンラインなど、自分で作れる場があるか
  • 移動時間を含めて、1日に無理なく回れる組み方になっているか

複数の場所の組み方は掛け持ち・副業の本数の決め方で詳しく紹介しています。

2. 集客の手段

業務委託のクラスは施設が参加者を集めてくれますが、自主開催やオンラインでは自分で集める必要があります。

ここが、独立してから一番苦労しやすいところかもしれません。

集客のチェック
  • 自分のクラスを知ってもらう発信の場(SNSやブログなど)があるか
  • 体験に来た人に、次の予定を伝える仕組みがあるか
  • 予約や問い合わせを受ける方法が決まっているか
  • 知人や前の参加者から紹介してもらえる関係があるか

例えば、クラスの終わりに「次回は来週の同じ時間です。予約はSNSのメッセージからどうぞ」と一言添えるだけでも、続けて来てくれる人は増えやすくなります。

集客の具体的な方法はヨガインストラクターの集客でまとめています。

3. お金の管理

フリーランスになると、報酬の受け取りから経費の記録、税金の申告まで自分で行います。

会場代や交通費、道具代、学び直しの講座代など、教えるための出費も意外とあるものです。

お金の管理のチェック
  • 仕事用の口座を分け、入金と出費を区別しているか
  • 会場代や交通費などの領収書を保管しているか
  • 月ごとの入金と出費を記録する方法が決まっているか
  • 確定申告が必要かどうかを、国税庁の案内で確かめたか

フリーランスや業務委託、副業の収入によっては、確定申告が必要になる場合があります。条件は国税庁のタックスアンサーで確かめておきましょう。

出費の種類は、先に一覧にしておくと記録が楽になります。

出費の種類例
会場レンタルスペースや公民館の利用料
移動スタジオやジムへの交通費
道具ヨガマット、ブロック、音響機器
学び学び直しの講座、書籍
発信予約の仕組みやサイトの利用料

『こんなに細かく記録するの?』と思うかもしれません。ただ、最初に分け方を決めてしまえば、あとは当てはめるだけなんです。

4. 契約

業務委託でクラスを受ける時は、契約の中身を書面で確かめることが欠かせません。

口約束のまま始めると、あとで「報酬の支払日が思っていたのと違う」「休んだ時の扱いを知らなかった」といった食い違いが起きやすくなります。

契約のチェック
  • 担当するクラスの内容と時間が書かれているか
  • 報酬の額と、支払われる期日が分かるか
  • 休む時の連絡方法と、代わりの講師を誰が手配するかが決まっているか
  • 契約の期間と、終わる時の連絡の時期が書かれているか
4項目空白があった時の最初の一歩
教える場所の数2か所目の担当枠か、自主開催の場を1つ作る
集客の手段発信の場を1つ決め、週に1回クラスの様子を投稿する
お金の管理仕事用の口座と記録の方法を決める
契約今の契約内容を書面で受け取り、読み直す

フリーランス法で発注者に求められること

先に結論

2024年11月1日に施行されたフリーランス法では、フリーランスに仕事を発注する事業者に、取引条件の明示などが求められています。業務委託でクラスを受けるインストラクターにも関係する法律です。

『法律の話は難しそう』と身構えてしまいますよね。

ただ、知っておきたいポイントはそれほど多くありません。発注する側が、仕事の内容や報酬について、はっきり示す必要がある、ということです。

明示される主な条件インストラクターが確かめること
業務の内容担当クラスの種類、時間、場所
報酬の額1本単位なのか、ほかの形なのか
支払期日いつまでに支払われるのか

詳しい内容は、公正取引委員会のフリーランス法の案内で確かめられます。

条件を受け取る時の流れ

業務委託の条件を確かめる手順
  1. 担当の打診を受けたら、条件を書面かメールで送ってもらう
  2. クラスの内容、時間、報酬の額、支払期日を読み合わせる
  3. 休む時の扱いや交通費など、書かれていないことを質問する
  4. 納得できたら、やり取りの記録を保管しておく

聞きにくいと感じる時は、こんな言い方がおすすめです。

「確認のために、担当の条件をメールでいただけますか。支払日も合わせて教えていただけると助かります」

条件を確かめるのは、相手を疑うことではありません。お互いに気持ちよく続けるための準備なんです!

補足

会社員のまま副業でクラスを受ける場合は、勤め先の就業規則で副業の許可や届出のルールを確かめておきましょう。厚生労働省も「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を公表しています。

普段のやり取りで食い違いを防ぐ

契約の書面がそろっていても、日々の連絡で行き違いが起きることはあります。

例えば、担当クラスの時間変更や、休講の連絡がそうです。電話だけで済ませず、メッセージやメールでも残しておくと、あとで見返せて安心です。

「念のため、来月から火曜の枠が19時開始に変わる件、メッセージでも送っておきますね」

こんな一言を添える習慣があると、相手との信頼も積み上がっていきます。

独立までの進め方

先に結論

いきなりすべてを辞めて独立するより、雇われて働く、副業で教える、業務委託を増やす、と段階を踏むほうが安心です。教える場と集客の手段が育ってから独立すると、収入の波を小さくできます。

『いつ独立すればいいのか分からない』という声もよく聞きます。

目安になるのは、先ほどの4項目が埋まっているかどうかです。次の流れで少しずつ準備してみてください。

フリーランスとして独立するまでの流れ
  1. 養成講座などで、ポーズ、解剖学、指導法を学ぶ
  2. スタジオやジムで、雇用か業務委託でクラスを担当する
  3. 会社員の方は、副業として週末などに教える場を作る
  4. 自主開催やオンラインのクラスを少人数から始める
  5. 教える場所と集客の手段が育ったら、独立を決める
フリーランスとして独立するまでの5つの流れを段階的に示した図解

副業の期間にやっておきたいこと

会社員のまま副業で教える期間は、独立の予行練習にぴったりです。

『早く独立したい』と焦る気持ちも分かります。ただ、この期間に次のことを試しておくと、独立してからの迷いがぐっと減ります。

やっておきたいこと確かめられること
自主開催のクラスを月に数回開く会場の手配や参加者集めの手間
発信の場を決めて投稿を続ける自分が続けられる発信の量
入金と出費を記録するお金の管理に必要な時間
業務委託のクラスを1つ受ける契約や連絡のやり取りの流れ

副業で教える場合は、勤め先の就業規則で副業の許可や届出を確かめてから始めましょう。

自分の強みになるテーマを決めておく

フリーランスとして選ばれるには、「この人のクラスに出たい」と思ってもらえる理由があると強いです。

例えば、マタニティ、シニア、1対1のレッスン、オンライン、企業向けなど、得意なテーマを1つ決めておくと、発信の内容もぶれにくくなります。

テーマの例教える場の例関連記事
1対1のレッスン個人宅、レンタルスペース、オンラインパーソナルの進め方
自分の教室自宅、公民館、レンタルスペース教室の開き方
オンラインのクラス自宅からの配信オンラインでの始め方

1対1のレッスンについてはパーソナルヨガインストラクターとして働く、教室の始め方はヨガ教室を開く準備、配信についてはオンラインヨガインストラクターの始め方で紹介しています。

まだ学びの途中という方へ

『独立したいけれど、そもそも教える基礎に自信がない』という方もいるはずです。

自己流の練習だけでは、人に教えるための順番や安全面の配慮まではつかみにくいもの。全米ヨガアライアンスの認定校で体系的に学ぶ方法もあります。

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フリーランスのヨガインストラクターによくある相談

この章で答えること

知恵袋などで閲覧の多い、フリーランスとして働くことにまつわる相談を3つ選び、要点をまとめて答えます。

日本でヨガを教えるには、どこかの認定が必要?

フリーランスで教えたいけれど、協会や教室の認定を受けないと教えられないのか、という相談です。

ヨガインストラクターには国家資格がなく、名乗るのに必須の資格もありません。そのため、認定がなくても教えること自体はできます。

ただ、スタジオやジムの業務委託では、RYT200などの民間資格や指導経験を条件にしているところもあります。どこで教えたいかによって、必要になる準備は変わります。

数か所のスポーツクラブと業務委託契約をしている。気をつけることは?

複数のスポーツクラブと業務委託で契約している方からの相談です。

まず、それぞれの契約の条件を書面で手元にそろえておくことをおすすめします。報酬の額や支払期日、休む時の扱いが施設ごとに違うことも多いからです。

また、収入が複数の場所から入る分、記録も複雑になりがちです。施設ごとに入金日と金額を記録しておくと、確定申告の準備もしやすくなります。

フリーランスで教えたいけれど、募集しているところはある?

フリーランスとして働ける募集を探している、という相談です。

スタジオやジムでは、業務委託でクラスを担当するインストラクターを募集していることがあります。求人サイトのほか、施設の公式サイトの採用ページも見てみてください。

募集を探す時は、雇用なのか業務委託なのかを最初に見分けることが大切です。探し方は求人の探し方で紹介しています。

募集が少ないと感じる時は、施設の外に目を向けてみるのも手です。公民館やレンタルスペースでの自主開催、オンラインのクラスなら、自分で教える場を作れます。

相談のタイプまずやること
認定が必要か知りたい教えたい場の募集条件を確かめる
複数の施設と契約している契約書面をそろえ、入金を施設ごとに記録する
業務委託の募集を探したい求人の雇用形態を見分けて応募する

長く続けるための1週間の組み立て

先に結論

フリーランスは、教える時間だけでなく、移動、準備、発信、事務、自分の練習の時間まで含めて1週間を組み立てると、無理なく続けやすくなります。

『教える本数を増やせば安心』と考えがちですよね。

実は、本数を詰め込みすぎると、準備や自分の練習の時間が削られ、クラスの質が下がってしまうことも。

時間の種類中身の例確保のコツ
教える時間業務委託のクラス、自主開催、オンライン1日の本数に上限を決めておく
移動と準備会場への移動、音楽やシークエンスの準備移動の短い組み合わせを選ぶ
発信SNSやブログの投稿、予約の返信曜日を決めてまとめて行う
事務入金の確認、領収書の整理週に1回、時間を決めて行う
自分の練習と学び自分のヨガ、学び直し予定表に先に入れておく

例えば、業務委託と自主開催を組み合わせた1週間は、こんなイメージです。

曜日予定の例
月午前に事務と発信、午後に自分の練習
火昼にジムで業務委託のクラス、夜にオンラインの少人数クラス
水午前にスタジオのクラス、午後は次のクラスの準備
木休み、または学び直しの講座
金昼にスタジオのクラス、夜は予約の返信
土公民館などでの自主開催
日休み

あくまで一例ですが、休みと練習の時間を先に入れておくのがポイントです!

よくある失敗

声がかかったクラスを全部受けてしまい、体調を崩したり準備が追いつかなくなったりすること。断る時は「その時間は別のクラスが入っていて、今回は難しいです」と、理由を短く伝えれば十分です。

自然光の入るヨガスタジオで、ヨガマットとブロック、予定を書き込んだノートが置かれている様子

よくある質問

フリーランスのヨガインストラクターに資格は必要ですか?

国家資格はなく、名乗るのに必須の資格もありません。ただ、業務委託の募集ではRYT200などの民間資格や指導経験を条件にしていることがあるので、教えたい場の条件を確かめましょう。

フリーランスになると確定申告は必要ですか?

収入によっては確定申告が必要になる場合があります。条件は国税庁の案内で確かめておきましょう。

業務委託の契約で、最低限確かめることは何ですか?

業務の内容、報酬の額、支払期日の3つは書面で確かめましょう。フリーランス法でも、発注する事業者にこうした条件の明示が求められています。

会社員のまま、フリーランスとして教え始めてもいいですか?

副業として週末などに教える人もいます。勤め先の就業規則で、副業の許可や届出のルールを先に確かめておきましょう。

フリーランスになるタイミングの目安はありますか?

教える場所が複数あること、自分で集客できる手段があることが一つの目安です。お金の管理と契約の確認も整ってから独立すると安心です。

まとめ

この記事の要点
  • フリーランスの働き方は、業務委託、自分の教室、出張・オンラインの3つが中心
  • 独立前に、教える場所の数、集客の手段、お金の管理、契約の4項目を点検する
  • フリーランス法では、発注する事業者に業務の内容や報酬の額、支払期日の明示が求められる
  • 雇われて働く、副業で教える、業務委託を増やす、と段階を踏んで独立する
  • 1週間は、教える時間に加えて準備、発信、事務、自分の練習まで含めて組み立てる
ヨガインストラクタードットコム

ヨガインストラクタードットコム 編集部

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