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海の上や砂浜、宙に吊るした布の上でヨガをする姿を見て、こんなクラスを教えてみたいと思ったことはありませんか。SUPヨガのインストラクターは、普通のスタジオとは違う準備が必要そうで、何から始めればいいか迷いますよね。
結論から言うと、まずヨガそのものの基本を学び、そのうえで場所や道具ごとの講習と安全管理を足していく流れになります。
この記事では、3つのヨガの違いと、教えるまでの準備を順番に紹介します。
SUPヨガ・ビーチヨガ・ハンモックヨガはどんなヨガ?
3つとも、ポーズや呼吸はふだんのヨガと同じです。違うのは「どこで」「何の上で」行うかで、そのぶん教える側の準備が増えます。
『見た目は楽しそうだけど、中身はどう違うの?』という方も多いはずです。
実は、どれもヨガの基本のポーズを、ふだんと違う場所や道具で行うスタイルなんです。
SUPヨガ(サップヨガ)
SUPヨガは、水の上に浮かべたボードの上でポーズをとるヨガです。SUPは、ボードの上に立ってパドルでこぐマリンスポーツの名前で、サップと読みます。
ボードが揺れるので、陸の上より足元の安定に意識が向きます。サップヨガのインストラクターは、ヨガの指導に加えて、ボードの扱いと水の上での安全を任される立場になります。
ビーチヨガ
ビーチヨガは、砂浜にマットやタオルを敷いて行うヨガです。
足元がやわらかく、風や日差しもあるので、スタジオとは体の感じ方が変わります。ビーチヨガのインストラクターは、天気と暑さに合わせて内容を変える判断が求められます。
ハンモックヨガ
ハンモックヨガは、天井から吊るした布に体をあずけて行うヨガです。
布に支えてもらう形のポーズや、布にくるまって休むポーズなどがあります。ハンモックヨガのインストラクターは、器具の取り付けと、参加者が落ちないための補助に気を配ります。
| ヨガ | 行う場所 | ふだんのヨガとの違い |
|---|---|---|
| SUPヨガ | 海・湖・川など水の上 | 揺れるボードの上で行う |
| ビーチヨガ | 砂浜 | 足元がやわらかく、天気の影響を受ける |
| ハンモックヨガ | 器具を備えたスタジオ | 吊るした布に体をあずける |
4つの観点で比べる、教える前の準備
必要な講習・安全管理・季節と天候・道具の4つで比べると、何を準備すればいいかがはっきりします。特にSUPヨガは、水の上の安全管理がいちばん大きな準備です。
ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。
場所や道具が変わると、教える前に揃えるものもがらりと変わります。4つの観点で並べてみました。
| 観点 | SUPヨガ | ビーチヨガ | ハンモックヨガ |
|---|---|---|---|
| 必要な講習 | ヨガの基礎+ボードの扱い・水上安全の講習 | ヨガの基礎+屋外で教える工夫 | ヨガの基礎+器具の扱いの講習 |
| 安全管理 | ライフジャケット・流され対策・人数の目安 | 暑さ・日差し・足元 | 取り付け部分の点検・落下を防ぐ補助 |
| 季節と天候 | 風・波・水温で中止を判断 | 暑さと雨で時間や内容を変える | 天候の影響は少ない |
| 道具 | ボード・パドル・リーシュ | マットかタオル・日よけ・飲み物 | 布・取り付け金具・下に敷くマット |

必要な講習
ヨガインストラクターには国家資格がなく、名乗るのに必須の資格もありません。SUPヨガやハンモックヨガも同じです。
ただ、水の上や器具を使う場面では、ヨガとは別の知識が要ります。SUPやハンモックの団体・スクールが開いている講習で、道具の扱いと安全の知識を学んでおく人が多いです。
安全管理
SUPヨガでは、ボードから落ちることを前提に準備しておきます。ライフジャケットを身につけてもらい、ボードと体をつなぐリーシュコードを使うのが基本です。
ハンモックヨガでは、毎回レッスン前に布と取り付け部分を点検します。「布を握る前に、両手で軽く引いて張り具合を確かめましょう」と、参加者にも確認の動作を入れてもらうと安心です。
季節と天候
屋外のヨガは、天気がクラスの中身を決めます。SUPヨガは風や波が強い日は中止にし、ビーチヨガは暑い時間帯を避けて朝や夕方に開くといった工夫が必要です。
暑さの目安は、環境省の熱中症予防情報サイトで暑さ指数を確かめる方法があります。
道具
道具は、どこまで自分で揃えるかで準備の量が大きく変わります。
SUPヨガは、ボードやパドルをショップから借りられる場所で教える形が始めやすいです。自分で揃える場合は、運ぶ手段と保管場所まで考えておく必要があります。
ビーチヨガは道具が少なく済むぶん、日よけや飲み物、砂を払うタオルなど細かい物の準備が大切です。ハンモックヨガは、布の傷みや金具の緩みを記録しておく点検表を作っておくと安心ですね。
- 参加者の人数分のライフジャケットやマット
- 飲み物と、日差しをよけられる物
- 天気が急に変わった時の連絡手段
- 参加者の緊急連絡先を書いた名簿
予定していたから、と天気が悪いのに開いてしまうこと。屋外のクラスは、中止の基準を先に決めて、申し込みの時点で参加者に伝えておきましょう。
インストラクターになるまでの流れ
「ヨガの基本を学ぶ」「受ける側として体験する」「専門の講習を受ける」「小さく教えてみる」の順に進めると、無理なく形になります。
『いきなりSUPヨガから学んでもいいの?』と思うかもしれません。
結論から言うと、まずは陸の上で人に教える基本を身につけておくのがおすすめです。揺れるボードの上では、ポーズの説明も声の届き方も難しくなるからです。
- ヨガの基本のポーズ・呼吸・教え方を、養成講座などで学ぶ
- 教えたいスタイルのクラスに、受ける側として何度か参加する
- SUPやハンモックの団体・スクールの講習で、道具の扱いと安全を学ぶ
- 知人など少人数を相手に、短いクラスを開いてみる
- マリンスポーツのショップやスタジオ、イベントに相談して教える場を探す

ヨガの資格の種類はヨガインストラクターの資格の種類で、仕事の全体像はヨガインストラクターとはで紹介しています。
受ける側の時は、講師の「安全の言葉」をメモする
体験クラスに参加したら、講師がどんな言葉で安全を伝えているかに注目してみてください。
例えば「落ちそうになったら、無理に踏ん張らずに水に入ってくださいね」のような一言は、そのまま自分のクラスで使える材料になります。
- 最初に安全の説明をどれくらいしているか
- 揺れや落下にどう声をかけているか
- 難しいポーズの代わりにどんな形を用意しているか
- 天気や人数で内容をどう変えているか
基本を学ぶ方法
ヨガの基本を学ぶ方法としてよく目安にされるのが、全米ヨガアライアンスのRYT200です。Yoga Allianceに登録されたスクールで200時間のトレーニングを修了すると申請できる、民間の登録制度です。
ただ、自己流の練習だけでは、人に教えるための順番や安全面の配慮まではつかみにくいもの。全米ヨガアライアンスの認定校で、体系的に学ぶ方法もあります。
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自宅からRYT200を目指すなら
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教える場所と働き方
教える場所は、マリンスポーツのショップ、ホテルやリゾートのアクティビティ、器具のあるスタジオ、イベントなどです。季節で変わる仕事なので、ほかのクラスと組み合わせる人が多いです。
『夏しか仕事がないのでは?』と心配になる方もいるはずです。確かに、屋外のヨガは季節によって開ける時期が限られますよね。
そこで、ふだんはスタジオやオンラインで教え、季節の良い時期だけSUPヨガやビーチヨガを担当する、という組み合わせ方がよく見られます。
| 教える場所 | 主なスタイル | 働き方の例 |
|---|---|---|
| マリンスポーツのショップ | SUPヨガ | ショップのツアーの一つとして担当する |
| ホテル・リゾート | ビーチヨガ・SUPヨガ | 宿泊客向けのアクティビティとして教える |
| 器具のあるスタジオ | ハンモックヨガ | スタジオのクラスを業務委託で担当する |
| 地域のイベント | ビーチヨガ | 主催者に呼ばれて単発で教える |
| 自主開催 | ビーチヨガ | 場所のルールを確認して少人数で開く |
フリーランスで複数の場を組み合わせる働き方は、フリーランスのヨガインストラクターになるにはで紹介しています。
自分で開く時は、場所のルールを先に確かめる
砂浜や公園でクラスを開く時は、その場所を管理している自治体などに、使い方のルールを先に確かめておきましょう。
ハンモックヨガを自分で開く場合は、器具を取り付けられる会場かどうかが最初の関門です。レンタルスペースで開く準備は、ヨガ教室を開くにはで紹介しています。
業務委託でレッスンを受ける場合は、業務の内容や報酬の額、支払期日などの取引条件を書面などで確かめておきましょう。フリーランスに仕事を出す事業者に条件の明示を求めるフリーランス法が、2024年11月に施行されています。
SUPヨガ・ビーチヨガでよくある相談
知恵袋などで閲覧の多い相談から、この記事のテーマに近いものを3つ選び、要点をまとめて答えます。
SUPボードの上で休んでいると、沖に流されない?
ボードの上で寝そべって休んでいたら、沖に流されたり、船とぶつかったりしないのか、という相談です。
実はこれ、SUPヨガのインストラクターがいちばん気にしているところなんです。ボードはアンカー(いかり)で止めたり、流れの少ない場所を選んだりして、流されにくくしておきます。
最後の休息のポーズの間も、講師は全員の位置を見て、離れていく人がいないかを確かめます。「ボードが動き出したら、目を開けて手を挙げてくださいね」と最初に伝えておくと安心です。
通信講座で勉強中。屋外のヨガも教えられるようになる?
ヨガインストラクターを目指して、通信講座で毎日勉強と練習をしている、という相談です。
テキストや映像で基本を学んでおくのは、とても良い入口です。そのうえで、人前で教える練習と、屋外や器具の講習を足していくと、教えられる場が広がります。
例えば、学んだポーズで知人に15分ほどのクラスを開き、感想を聞いてみてください。屋外のヨガに進む前の、良い練習になります。
ずっと事務の仕事をしてきた。未経験からでも目指せる?
運動の仕事の経験がなく、事務の仕事をしてきたけれどヨガインストラクターを目指せるか、という相談です。
目指せます。ヨガの講座は、ヨガ歴の浅い人も受けているものが多いからです。
事務の仕事で身につけた準備や連絡の段取りは、屋外のクラスでとても役に立ちます。天気の確認や中止の連絡、参加者の名簿づくりなど、裏方の仕事が多いからなんです。
| 相談 | 答えの要点 |
|---|---|
| ボードが流されない? | 止め方と場所選び、講師の見守りで防ぐ |
| 通信講座からでも大丈夫? | 基本に、人前で教える練習と専門の講習を足す |
| 事務職から目指せる? | 目指せる。段取りの力は屋外のクラスで活きる |
よくある質問
SUPヨガのインストラクターに資格は必要ですか?
名乗るのに必須の国家資格はありません。ただ、水の上で教えるので、ヨガの基礎に加えてボードの扱いと水上の安全を学べる講習を受けておく人が多いです。
泳げなくてもSUPヨガのインストラクターになれますか?
参加者が落ちた時に手助けする立場なので、水に慣れておくことはとても大切です。講習の条件は団体ごとに違うので、受ける前に確かめておきましょう。
ビーチヨガは一年中教えられますか?
天気や暑さ、寒さの影響を受けるので、開ける時期は限られます。季節の良い時期に担当し、ほかの時期はスタジオやオンラインで教える人が多いです。
ハンモックヨガは自宅で教えられますか?
器具をしっかり取り付けられる場所が必要です。天井や取り付け部分の強さに不安があれば、器具を備えたスタジオで教えるのが安心です。
まとめ
- 3つのヨガは、ポーズは同じで「どこで・何の上で」が違う
- 必要な講習・安全管理・季節と天候・道具の4つで準備を比べる
- SUPヨガは水上の安全管理、ハンモックヨガは器具の点検が要
- まずヨガの基本を学び、そのあとで専門の講習を足す
- 季節で変わる仕事なので、スタジオやオンラインと組み合わせる





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